家庭支援専門相談員のNさん

施設長

お名前と今の役職名を教えてください。

Nさん

Nです。家庭支援専門相談員(FSW)とショートステイの仕事をしています。

施設長

Nさんが八栄寮で働くようになったきっかけを教えて下さい。

Nさん

新卒で他の法人の母子生活支援施設に就職をしました。そこでは職場までの距離が遠いこともあり、一人目の子どもを出産したタイミングで転職を考えていました。八栄寮は昔から付き合いのある方に紹介していただき、 ショートステイといった地域支援事業も実施していると伺ったのがきっかけです。

施設長

子育てとやりたい仕事を両立させるという点で、八栄寮の通勤距離はNさんにとってはよかったということですね。

Nさん

そうですね!通勤時間が短くなってプライベートで時間を使えるようになったので、とても充実しながら働けています。

施設長

八栄寮では具体的にどのような仕事をしているか教えてください。

Nさん

家庭支援相談員としては太陽の家という幼児棟を担当しており、お子さんと親御さんとのやり取りや児童相談所とのやり取りの仲介をしています。

施設長

FSWで親御さんや児童相談所とのやり取りをする中で、特に大切にしていることや気にかけていることはなんですか?

Nさん

しっかりと親御さんや子ども達の想いを尊重しながら話し合いをして、物事を進めていくように意識をしています。

施設長

親御さんや子ども達はそれぞれどんな想いを持って施設を利用してるんでしょうか?

Nさん

例えば、親御さんの精神面の課題などで子どもと一緒に暮らすことができない方でもやっぱり子どもと会いたいと思っていたり、お子さんとしては突然離れてしまい寂しさを抱えていたりします。

施設長

お仕事をする中でやりがいを感じる瞬間があればエピソードを含めて教えてください。

Nさん

親御さんとお子さんが離れて過ごす期間が長くなると、お互いに緊張して親子でも何を喋ったら良いかわからないというケースが多くあります。そこに職員が間に入りながら交流を重ねていき、お互いの笑顔が出た瞬間にとてもやりがいを感じます。

施設長

わかりました。八栄寮の魅力というのはNさんにとってはどのようなものですか?

Nさん

八栄寮は職員がとても一生懸命で、何が子ども達にとって一番幸せかを常に考えている職場だとすごく感じます。職員にとってこうした方がやりやすいと感じる事もある一方、子ども達にとって一番良いと思える事が異なる場合があり、そんな時も子ども達の笑顔につながる事であればそちらを優先して動けるというのが八栄寮の素敵なところだと思います。

施設長

Nさんがそう感じた場面というのがあれば教えてください。

Nさん

例えば、レクリエーションで出かける時に近場で行く方が楽ですが、子どもがずっと行きたいと言ってたところになんとか連れて行ってあげられるように、職員間で話し合い段取りを決めていくことがあります。

施設長

今の仕事で苦労してる事があれば教えてください。

Nさん

親御さんや児童相談所とのやり取りは電話がメインのため、お互いの顔を見てコミュニケーションが取れないことに少し大変さを感じます。親御さんや児童相談所の福祉司さんに子どもの様子を丁寧に伝えるように心がけていますが、適切に伝わっているか少し不安になります。なので、その後直接お会いした時に再度お伝えしたりしています。

施設長

電話でのやり取りでうまく伝わりきらなかったエピソードはありますか?

Nさん

お子さんの事に関して、こちらが面白いエピソードだと思って電話でお伝えしたことが親御さんにとっては「それって大丈夫な出来事だったのかしら」とちょっと不安にさせてしまうことがありました。

施設長

特にコロナ禍では頻繁に会えるわけではないので、コミュニケーションをうまく取るのが難しい部分があるよね。他にやりがいを感じることはありますか?

Nさん

私の仕事は親御さんや児童相談所など色々な関係機関をつなぐ役割ではあるんですけれど、この仕事を志望している中で子どもと関わりたいという想いが一番根底にはあるので、子どもたちの笑顔が自然に出るところを見るととてもやりがいを感じます。

施設長

Nさんはもともとソーシャルワーカー希望なのに子どもと関わりたいなと思っているのはどうしてなの?

Nさん

元々子どもが好きで、小さい頃に保育士になりたいという夢がありました。

施設長

子どもが好きで保育士になりたいと思ってたのに、どうしてソーシャルワーカーになる道を選んだの?

Nさん

保育園でボランティアをしていた時期もあり、子ども達と遊んで楽しいなというのはありました。大学では家族支援をとても勉強する先生に付き、より生活に寄り添ってお子さんたちを見ていきたいなという想いが強くなりました。

施設長

なるほど!元々は保育士さんとして子供に関わりたいと思っていたけど、大学で色々な勉強していく中で子供を含めた家族を支援するような仕事がしたいなと考えてソーシャルワーカーを選んだという感じなんだね。

Nさん

そういう感じです。

施設長

八栄寮とは別の所で社会的養護関係のソーシャルワーカーの仕事をしてたと思うんだけど、実際にお仕事をやってみてどうだった?

Nさん

そうですね。現在もその時も私はとても楽しく仕事をさせて頂いています。

施設長

ということは今と前の職場とあんまりギャップは無かった?

Nさん

以前の母子生活支援施設は、お母さんと子どもで一緒に入っている施設で家族支援という意味ではギャップはあまりなかったです。

施設長

なるほど。わかりました。Nさんのこれからの目標や頑張りたいことがあれば教えてください。

Nさん

関係機関と連携して一つの支援をしていくことは簡単ではなくて試行錯誤している段階ではありますが、色々勉強して経験値を蓄積することで連携というところを強化していけたらとは思っています。

施設長

そうだよね。関係機関との連携は難しいですよね。

施設長

これから社会的養護とかに就職して働こうと考えている人へNさんからのメッセージをお願いします。

Nさん

はい。児童養護施設の仕事と言うと大変そうだとイメージを持たれる方が多いかなとは思います。実際に私もそう思っていましたが、働いてみると子どもたちからとてもパワーを貰えるお仕事です。時には大変と思うこともありますが、子どもたちの笑顔を見るとこちらもホッとできますしとてもやりがいを持って働ける職場なのでぜひ皆さんにも来ていただきたいなと思います。